ああ もう行こう、向き合おう……と決めた

Hola!   

明日の満月を目前に、月が綺麗で、あたたかい春の風が吹く夜なので、元町公園のベンチに座って、これを記しています。

仏教や、インド哲学におけるサンサーラ संसार saṃsāra 輪廻と 西洋での Reincarnation転生は、意味合いが違ってきます。どちらがどうだということではなく、hypnotherapy の 前世療法では、なんとなくその辺りのイメージが、皆、違っているように感じます。先日、約一年ぶりに以前、セッションを受けてくださいました、クライアントさまが、お見えになりました。

前回の前世療法により、物事の感じ方や、捉え方、又、壁にぶつかったような心持ちになった時には、

あの時のイメージや、受け取ったメッセージを、想起する事で、助けられた。とのことで、色々と進まれたように感じる傍ら、自身の魂の存在意義や、血縁をはじめとする人間関係、そしてこれからのこと。という重くて深いようなものと、向き合わなけれならない時が、来たような気がしますとの事でした。

色々とお話しを伺う中で、これまで感じていたこと、実は、そうではなくて、本当に思うこと、断ち切る事が出来ない血縁だからこそ、抱いてしまう憎悪、そのような自身の中で、暗い影を落としているような感情を言葉にする事は、とてつもないエネルギーを要することだと感じます。その話の中で、自身を取り巻く、さまざまなものとの、因果関係に、気づかれました。どうなりたいですか？ どんな自分であれば…… とだけ質問しました。

「 もう、この、いつもぶち当たる、私の道を妨げるような、自分を取り巻く、因果関係を断ち切りたい、だからこそ、その意味を感じたい。」

セッションに入る直前、前回とは、また違う、いよいよ、向き合わなければならないという、怖さと、強い覚悟が感じられました。

ヒプノセラピーでいう、催眠状態への誘導は、さまざまな技法がありますが、私は毎回、自分が手慣れたパターンではなく、クライアントさまに、フィットする技法を用いています。シナリオや思考ではなく、クライアントさまと、私との間にあるものが、自ずとそうさせてくれていると感じます。今回は、私を信頼して下さり、二度目のセッションということもあり、強い覚悟に沿って、敢えて能動的に深めていく技法で誘導しました。はじめの場面から、苦しく、悲しみ深い表情を浮かべておられ、側で共に、催眠状態である私も、手に取るように、そのイメージを感じました。

そしてその前世での関係性や出来事が、今世では リバースとなって、自身の血縁となっていることを、大粒の涙を流されながら、苦しみや、その背景にある意味を、言葉になさいました。

その後は、私との関係、深い森の中で出会っていたことも、イメージの中で感じられ、高次の意識、ハイヤーセルフからは、的確で、現実的なアドバイスを受けとられました。最後は、今まで抱えてきたこと、それを自身の中に備わっている力が、どのように解決したかという、未来の自分。そこには、また次の領域に移行なさっている、ご自身の姿が、ありました。

催眠状態から覚めたあとで、「本当はね、今日は、とても、躊躇した、怖かったと、ああ、もう、でも行こう、向き合おう と思って来たんです、なんだか、インド哲学での輪廻を感じました」…と

 重く、壮絶な業のような、イメージを感じることは、たとえ、催眠状態であったとしても、恐怖や苦しみのようなものが、あると思います。もちろん、側で共に感じ、私の声はずっと側にいますが、興味本位だけではなく、向き合って、受け取ったものをどうしていくか……「 誰のものでも、誰のせいでもない、自分の人生を生きるということ」そう決めることで、クライアントさまの潜在意識から届けられるものが、セラピー後の、自分や、取り巻く環境の変化や、物事を好転させていく、原動力のひとつに、なるのだと思います。

今回の、セッション冒頭で、クライアントさまの、頭部を幾重にも、やさしく包み込む、美しい深緑のオーラを感じました。それにより、クライアントさまは、大丈夫、守られていると感じました。それは同様に、私へのメッセージだったように思います。

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