冬を超えて…… 真っ直ぐに「好きだ」と言えること

Hola!  

「その後」 の変化や感じたこと……を クライアント様から、ご連絡いただくことがあります。そこには、さまざまなことが、記されていますが、どの、お便りを読んでいても、此方にいらした時とは、違ったものが、心に芽生えておられる事を感じます。そして、その瞬間は、本当に、私は、この仕事に就いて良かったなと感じる時でもあります。

緊張の面持ちで、私の目の前に座る彼女に対して、まず、「私には、どんな言葉でも、何を言ってもいいんだよ、大丈夫だよと 伝えました。」話を伺う中で、過去に感じていたこと、それが今の抱えている悩みとも、無関係ではないということを、時折、自分の中にいる、自分を見つめているかのような、沈黙の時間を経て、しっかりと自分の言葉で、自分の気持ちを話してくれました。

 言葉やイメージや雰囲気、皆、感じるセンサーが、違います、何を、どのように、お伝えしたら良いだろうと、いつも思います。それは、理由や理屈ではなく、その時のクライアント様と私との間に在る、何かなのでしょう、彼女との時間の中でも、書ききれないほどのエピソードが、ありました。特に印象的だったのは、ヒプノセラピーのセッションの中での、そのイメージの描写を捉える繊細さ。私はまるで、文学小説や、絵画を観ているかのように、感じられたと同時に、これは、彼女だけが持つ才能のひとつなのだろうなと…… 

例えばだよ、イメージでね。自分の中に何人の自分が住んでいると思う？ わかる？

ーうん、わかるよ、3人いるよ

どの自分が一番すき？

ー男っぽい自分

不思議なことってあるでしょ？そういうこと

どう思う？

ー 信じる

どういう気持ちで好き？

ー 男として、彼女のことがすき。

どうしてあげたいといつも感じるの？

ー 彼女が悩んでいたり、困っている事、

話してほしい、力になってあげたい。助けたい。

将来、どんなことしたいなと思う？ 

ーわからない、まだ決めてない。

ヒプノセラピーの 催眠の中でのイメージ

どんな所？

ー古い建物。柱、三本の中の一本の木の下の方が

腐っている。

先の方に座っている人は誰？

ー 本当の自分の中にいる自分。

どんな表情してる？

ー泣いてる。

なんて言ってあげたい？

ー ありがとう。( スーッと きれいな涙が流れました。) 

どうしていける？

ー もっと 勇気を持って強くなれる。

セッション後

すごかった。

両親が、自分のことをそんな風に

思っててくれていたなんて嬉しかった。

彼女の自分への気持ちも、よくわかった。

自分の心が弱くて、勇気を持てていなかった

だけだった。もっと強くなる 等…

本当に その時の表情は、ティーンエイジャーらしい

笑顔で、話す様子も、とても可愛くて、男っぽい子でした。

どっちがいいの？男っぽいって

言われたり思われた方が 良いんだよね？

うん、もちろん。

しっかりとした言葉が、返ってきました。

LGBT でも、何であっても、好きなもの、好きな人、好きなこと、自分は、それが 「好きだ」と真っ直ぐに、感じることができる気持ちを持てることは、何者にも代え難いことだと思います。

カフェでお待ちになっていた、お母さまのところまで、一緒に歩くとき、数時間前の、不安そうな緊張の面持ちでの、彼女ではなく、スーッとした中性的な印象の彼女でした。

後日お母さまからのメールには、

自分が思ってたよりも悩んでたようで、涙が出たと言ってました。泣いてスッキリしたみたいで、今友達と楽しそうに長電話しています

友達とのグループラインでも、ヒプノセラピーの体験を語ってました。将来、美術系のお仕事もいいなぁと初めて夢が持てたようです。前の明るさを取り戻してくれました‼︎

と、綴られていました。

人の心を日本の四季に例えるなら、悩みや、暗くて深いところで独りで座り込んでいるような時は、冬に、なるのでしょう。その暗い中で、自分で自分の本当の想いや、周りの人々の想いを感じることで、

様々なことに対する、愛情が深まり、それは、自分だけが持つ、揺らぐことのない才能や魅力に、気がつき大切にすることでもあると思います。それにより夢に向かって生きていくのだと。

四季を通して、日々、眺めてきた元町公園の桜が、花を咲かせました。寒くて暗い冬を越えて……

さいごになりましたが、

このレポートや、ご連絡くださいました内容の

アップを、ご許可いただきました、ご本人と、

ご家族の方々に感謝いたします。

ご覧になった方の心が、

何かを受けれれますように……